自治体の切実な課題と、大企業の眠れる技術。その間にあるのは、技術の壁ではなく「対話の壁」です。デンマーク発の対話トレーニングと、焚き火を囲む宿泊型ミーティング施設のちからを掛け合わせ、肩書きを脱いだ本気の共創合宿から、循環型の未来をつくります。
人口減少で担い手が減り続ける一方、気候変動で災害は激甚化・頻発化。従来の延長線上の防災では、もう地域を守りきれません。防災のイノベーションは、日本の地方にとって最優先の社会課題です。
元日の地震からの復旧途上に記録的豪雨。大雨特別警報が出され、河川氾濫と土砂災害が重なる「複合災害」となりました。
ハリケーン「ヘリーン」の豪雨で、海から遠い山あいの町に洪水と土砂崩れ。道路が寸断され、多くの集落が孤立しました。
1時間に174.4ミリという同国観測史上最大の豪雨。スペインの水害では過去最多の犠牲を出しました。
線状降水帯が相次ぎ、各地で観測史上1位の雨量を更新。熊本県には大雨特別警報が発表されました。
場所も原因もさまざまですが、共通しているのは「これまでの想定を超える雨が、これまで安全とされてきた場所でも起きている」こと。防災の前提そのものが、世界中で書き換わりつつあります。
防災テックを阻んでいるのは、技術力の不足ではありません。構造の問題です。
単年度予算、調達ルール、前例主義、縦割り。地方行政の仕組みは、実証実験や新技術導入と相性が悪く、意欲ある職員も動きづらいのが実情です。
センサー、通信、AI、ロボティクス、建設、保険——防災テックは本質的に複数企業の技術連携が必要です。しかも同じ会社の中でさえ、技術・事業・管理の部門の間には深い溝があり、横断しなければ何も動きません。
名刺交換とプレゼンの応酬からは、共創は生まれません。立場をこえて課題の本質を語り合う「場」と「対話の技術」が、決定的に欠けています。
3つの壁の根っこは、同じところにあります。
防災は、行政の「公平性」、企業の「採算」、現場の「安全」——異なる原理を行き来しなければ解けない課題です。ところが組織は、ひとつの原理で速く回るように設計されています。そして人の認知もまた、慣れ親しんだ原理の内側でものを考えるようにできています。足りないのは技術ではなく、原理と原理のあいだを行き来する転換——それが自然に起きる構造は、いまの組織のかたちの中にはほとんどありません。
災害大国であるということは、世界のどこよりもリアルな課題とデータが手に入るということです。現場で検証された防災テックは、気候変動に直面する世界中の都市が必要とするものになります。製造業・インフラ・ロボティクスに強みを持つ日本の大企業がフィジカルAI(現実世界で動くAI)を育てるフィールドとして、日本の地方はこれ以上ないアドバンテージを持っています。課題先進国は、解決先進国になれるのです。
この構想の核心は、これまで出会わなかった3つの力を1つの合宿に束ねる座組そのものにあります。
デンマーク生まれの対話トレーニング。傾聴・勇気・妥協・反対意見の表明など、共創に必要な「対話の筋肉」を短時間のトレーニングで鍛えます。官と民、企業と企業の間の壁を溶かすOSになります。
北軽井沢の焚き火に集う宿泊型ミーティング施設(グッドデザイン金賞受賞)。焚き火が心を「火解き」、人を「結沸かせ」、アイデアを「火らめかせる」——会議室では出ない本音を引き出す場です。
課題を「持ち込む」だけでなく、首長・職員が合宿に当事者として参加。現場のリアルな課題・データ・フィールドを提供し、実証実験への道筋を企業と一緒に描きます。
この3つの土台の上に、複数の大企業が技術と人材を持ち寄ります。
一社では動かせなかった課題が、座組の力で動き出します。
プレゼン大会ではありません。肩書きを置き、火を囲み、手を動かす3日間です。
合宿は起点にすぎません。課題が解決を生み、解決がデータを生み、データが次の課題解決を加速していきます。薪が森の循環から生まれるように、イノベーションも地域の循環から生み出す——それがこの構想の目指す「循環型の未来」です。
自治体が現場のリアルな課題とフィールドを開きます。
対話の筋肉と焚き火の力で、企業連合の解決策を構想します。
自治体フィールドで実証実験を行い、行政と共にルールの課題にも向き合います。
災害大国ならではの実データがフィジカルAIを鍛えます。
成果と収益が地域と次のテーマに再投資され、輪が広がります。
最初のテーマに防災を選ぶ理由は明確です。すべての自治体に共通する切実な課題であり、一社・一部門だけでは完結しない領域であり、そして日本が世界に先駆けられる領域だからです。
こんな問いを持っているなら、この合宿はあなたのためのものです。
課題は、最大の資源です。持ち込んでください。
本格始動に先立ち、この座組を最初に体験し、プログラムを一緒に磨き上げるパイロットクラス(第0期)の参加者・パートナーを募集します。完成品の受講者ではなく、共同創業者に近い立ち位置で関わっていただく少人数のクラスです。
| テーマ | 防災テック × フィジカルAI(Vol.1) |
|---|---|
| 形式 | 2泊3日の合宿型プログラム(予定) |
| 日程 | 調整中決まり次第掲載 |
| 会場 | TAKIVIVA(群馬県・北軽井沢)を予定 |
| 対象 | 大企業の新規事業・CSV・技術部門の方/地方自治体の首長・職員の方/防災テックに取り組むスタートアップ・研究者の方 |
| 参加費・定員 | 調整中(お問い合わせいただいた方に個別にご案内します) |
| 申込み・相談 | 下のボタンからメールでご連絡ください。まずはオンラインでの対話からで大歓迎です。 |
※ パイロットクラスは、プログラムを共に検証・改善いただくことを前提とした先行開催です。内容・条件は参加者との対話を通じて調整します。
この構想は、まだ薪を組んでいる段階です。だからこそ、最初に火を囲む仲間の熱が、すべてを決めます。パイロットクラスの参加者として、フィールド提供自治体として、共催パートナーとして——関心のある方は、まず対話から始めましょう。
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